新しい季節を探して博多川のほとりへ。
みんなの“ホーム”がここにある。
いよいよ春の幕開けです。扉を開けて、春を感じに出かけませんか。
どんな洋服を着て、どこに行きたいですか。
お腹が空いたらレストラン、それとも、テイクアウト? 心の中にはどんな曲を流しましょうか。
古くなったルールにとらわれなくてもいい。
「新しい私」を心に描いた人すべてに、「新しい春」はやってきます。
ブリティッシュパブモーリスヒッポ
博多リバレインモールにも春の訪れをのびのびと謳歌できる、気持ちのいいスポットがあります。水面きらめく博多川のほとり、遊歩道に面してオープンなデッキが広がる[ブリティッシュパブモーリスヒッポ]です。[モーリス]のモットーは「国際都市には良いパブが必須!福岡を国際都市にしよう!」。現在、福岡市内に3店舗のブリティッシュパブを運営していますが、1号店のオープンはまだ福岡にパブ文化が知られていなかった2006年のことでした。当初の目標どおり、「フィッシュ&チップスを食べながら世界のドラフトビールを楽しむ」、「多国籍な雰囲気」、「大型モニターを囲んで大勢でスポーツ観戦に熱くなる」といった伝統的なバブの光景は、今では福岡でも当たり前に。[ブリティッシュパブモーリスヒッポ]でも、地元のビジネスマンから旅行途中のトラベラーまで、誰もが自分のペースで思い思いの時を過ごしています。ここにいると、美味しい空間の中では、国籍も言語も、世代もキャリアも、大した問題ではないのかもしれないと、改めて感じてしまいます。お気に入りのドリンクや料理を囲んでゴキゲンなひと時が過ごせたら、それでOK!すべての人にとってアウェーではなく、ホームでありたい。それは、福岡の、そして博多リバレインモールの答えでもあります。
ここにいると、美味しい空間の中では、国籍も言語も、世代もキャリアも、大した問題ではないのかもしれないと、改めて感じてしまいます。お気に入りのドリンクや料理を囲んでゴキゲンなひと時が過ごせたら、それでOK!すべての人にとってアウェーではなく、ホームでありたい。それは、福岡の、そして博多リバレインモールの答えでもあります。
非効率なひと手間を守る。
ファクトリーショップ ヒロマツ
博多リバレインモール2階に展開する[ファクトリーショップ ヒロマツ]。ディスプレイされている家具はどれも、長い歳月をかけてたくましく生長した樹の温もりや、生命力にあふれています。手でふれた時にホッとするような包容力は、一体どこからくるのか──その秘密は、母体である[広松木工]の変わらないものづくりの姿勢にあります。
家具の街・大川に1950年に創業した[広松木工]。代表取締役の廣松嘉明さんは今から30年近く前、「こちらの家具を持ってお嫁入りしたいのです。どうか愛知まで送ってください」という一通の手紙を受け取ったそうです。
「当時は作った家具を専門店や百貨店に卸すまでが私たちの仕事でした。しかし、この手紙で自分たちの仕事は使う人に喜んでもらってこそ成り立つんだと気がつきました。小売りを目指そうと考えたのは、喜んでくれるユーザーさんから、私たちもまた喜びをいただけるからです」。
こうして、自社の商品やものづくりの考えを広く紹介する直営店[ファクトリーショップ ヒロマツ]が誕生。家具を使う人の心と深くリンクしながら、時間が経つほどに様々な木の表情とその変化を楽しめる「SONOチェスト」や、シンプルでナチュラルかつ機能的な「シェーカーチェア」など、多くのロングセラーを発表してきました。
今、大川市の工場には会社の姿勢やデザインに共感する多くの若者が全国から集まり、家具づくりに取り組んでいます。どの家具のパーツも切り出しには機械を使いますが、仕上げは必ずパーツの角をスタッフがやすりを持った手でなでて、手になじむよう丸みを出していきます。
この〝なでる〟作業は、家具に作り手の気持ちを込める、とても大事な工程。木の特徴や最終的なデザインを把握し、最小限の手数で最高の手ざわりを出すという、高度な知識と技術が求められます。
人間の感覚だけが知り得る、絶妙なひと手間。計算だけでは生まれないミスマッチ感の追求…効率的なものづくりでは省かれがちなこうした作業の積み重ねが、[広松木工]の家具の魅力──長く愛し続けたくなる真の理由です。
連綿と続く伝統を未来へ。
OKANO
博多織の伝統を守り継ぎ、新しい時代の装いへと昇華させている[OKANO]。凛として美しい着物は、確かな職人の緻密な手仕事によって生まれる賜物です。
博多織元として1897年に創業した[OKANO]の伝統技法は古くから信頼を集め、皇室への献上品や由緒ある寺院の意匠制作などにも取り組んできました。その一方で、日本が誇るきもの文化を世界に発信するべく、新しい博多織の在り方も探求。古典を取り入れた織のパターンを透明感のある色彩で現代的に表現するなど、常に進化を遂げています。
50年程前から福岡県那珂川市で稼働する[OKANO]の工場では、当初からある織機が今も現役で活躍中。通算産業大臣(当時)が認可した3名の伝統工芸士をはじめ、20代から80代を目前とした職人やスタッフが企画からデザイン、設計、糸繰、織り、検品までを一貫して行っています。
プリントではなく織りによって柄を出す博多織は、膨大な糸と色の結晶であり、気が遠くなるような複雑な構造をしています。まず、意匠室のスタッフが手描きの柄をパソコンに取り込み、画面上で経糸と緯糸の交差や色の出方を考えながら無数の小さなドットを配し、大きな型紙を起こしていきます。次に型紙に合わせて絹糸を選び、経糸用の糸を繰って織機にかけていくのですが、その数なんと、5000から6000本。この気の遠くなるような手作業こそ、作業全体の8割強を占めるそうです。さらに、美しい仕上がりに欠かせないのが、厳しい検品。ほんの小さな糸の攣りなど1カ所でもミスがあれば出荷はできません。意匠を考え、型紙を起こし、織り、検品する…すべての工程におけるすさまじいまでの集中力と美学が、揺るぎなき[OKANO]クォリティを支えているのです。
こうした製造工程に加え、直営店での販売までを一貫して行っている伝統織物の企業は、全国でも稀で数えるほどしかありません。店舗でのお客様の声を直接商品づくりに反映できるのも、[OKANO]の強みです。どうぞ博多リバレインモールの直営店で、伝統を受け継ぐ職人たちの想い、そして、唯一無二の技にふれてください。
選んだのは、格上の「おいしい福岡」
ア コテ ドゥ テ
届けたいのは、
大人の感性に響くケーキ。
オープンと同時にお客様が続々と。当館1階のカフェ[ア コテ ドゥ テ]は、隣接する[トキネリ]を運営する株式会社ウィークスと、福岡市・今泉のカフェ[ル・ブルトン]のコラボレーションによって生まれたお店です。
ガレットやクレープなど豊富なメニューが展開される中、思わず目を奪われるのがショーケース。何しろ並んでいるケーキがどれも、まるでアートのような佇まい。ムクムクと大きくなる雲を思わせる「ムラング シャンティ キャラメル」、優美なアールを描く飾りが美しい「タルト ショコラ」…好奇心いっぱいの食欲を大いに刺激してくれます。
「伝統ある洋菓子を新しい解釈で再構築し、より洗練されたケーキをご用意しています。香り立つシロップやフルーツなど様々な素材が持つ特徴を活かして、お酒などは隠し味程度にさりげなく。大人の方の味覚に合うおいしさをご提案できたら」と、パティシエの後生川秀治郎(ごしょがわ しうじろう)さん。博多座や美術館が近いこともあり、舞台やアートを鑑賞なさった方の目にもきちんと楽しんでいただけるよう、見た目の表現にもこだわっているそうです。
「少しでも作業風景を見ていただけたら」と、広い厨房もショーケースの前からちらりと見える粋な設計。ここからどんな新メニューが誕生するのか、これからも目が離せません!
火の茶房 ほうじ屋
1人でも誰かと一緒でも、
心温まるお茶を。
「お茶でもしましょうか」。これは、新しい環境で学び、働き始める方へ贈りたい魔法の言葉。まだぎこちない間柄でも、一緒に温かいお茶を囲むことでじんわりとその場の空気が和み、会話が弾むことが結構あるものです。
お茶に興味が湧いてきたら、ぜひ当館地下2階の[火の茶房 ほうじ屋]を訪ねてみてください。福岡県内に3店舗を展開する同店には、九州を中心に国内外から茶葉を厳選したオリジナル商品が充実しています。24種類の茶葉の特徴をバランス良く組み合わせた看板商品の「二十四種ぶれんど効茶」をはじめ、季節の旬を楽しむことができるブレンド茶シリーズ、瑞々しいフルーツの香りが広がるハーブティーなど、多彩なラインナップが魅力。試飲をしながら好みのお茶を選ぶことができます。
「毎日の暮らしにお茶を取り入れて、身も心もリラックスできるひと時を楽しんでいただけたら」とスタッフの皆さん。自宅で過ごす時間が増えて以降、春は桜のお茶、夏は水出しのお茶…という具合に、季節ごとに新しいお茶を試す方も増えているそうです。
お茶うけにぴったりなオリジナルスイーツを一緒に選べるのも嬉しいポイント。自分で食べてみて気に入ったら、次は仲良くなりたい人たちの分も買ってみたい。おいしいお茶やお菓子を見極めるセンスとともに、コミュニケーション力もきっとアップしています。